自然分娩とは?を考える
助産院での「自然分娩」を
希望していたわたしが、
最終的に病院にて多くの
医療行為の助けをうけて
帝王切開にて出産しました。
そこで、
自然分娩とは何か?
について改めて考えてみました。
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そもそも、なんで助産院で
出産したかったのか?
10代からヨガをやったり
布ナプキンを使う月経血
コントロールをしたり、
「体を内観する」
「体の力を発揮させる」
ことに興味があったんです。
例えば…
紙ナプキンなど便利な
ものを使うと、優秀な吸収帯の
おかげで生理は流れ出るだけ。
布にすれば、自ずと引き締めて
トイレで排泄できる。夜はお腹で
溜まれば勝手に目が覚めるところ
まで脳とのつながりが持てる。
筋トレも運動もヨガも同じような
要素ってたくさんあると思うのです。
そんな中で
お産をするチャンスがあれば
内観力を最大限活かしてみたい
と、いつしか思うように
なったのでした。
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ただ、助産院希望の中で
何点か間違ってはいけない
頭に入れておいたほうが
いいことがある
そんなことも考えていました。
●スタイルを重視するのは親のエゴ
1番は母子の命である
●あまりにも医療を敵対視する
助産院は選ばないようにしたい
●全体の1パーセントしか助産院で
出産してない中で、母子の命に
関わる問題が起こっている割合は
主に助産院での出産で、リスクが
高いことを認識する
●問題が起こってもどうしても
病院搬送まで粘ってしまう
助産院の風潮が高いことを認識する
●助産院での出産で万が一
子どもが命を落とした時に
〈生きる力が弱かった〉という
枠に押し込められる可能性がある
などです。
さらに助産院や自然派の流れだと
・会陰切開
・促進剤
・帝王切開
の医療行為は「不自然」と
している。
・産む態勢=床でのフリースタイル
を重視し、
分娩台出産は「不自然」と
している。
こんなところが、挙げられます。
私が出産した病院では
陣痛・出産・養生が一体の部屋
LDRがあり、分娩台もあるけれど
フリースタイルでの出産も可能
という、まさにいいとこ取りした
施設でした。
病院でも母体や胎児に問題が
なければ…
・会陰切開せず
・促進剤を打たず
・帝王切開もせず
・フリースタイルで
産むことが可能です。
例えフリースタイルでなく
分娩台の上だとしても
果たして自然ではないか
と言うと
そうとは言えない
というのが私の考えです。
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助産院や自然派の極端なところでは
母体が不摂生をせずに過ごせば
医療介入なしで「自然なお産」が
できる。
つまり
不摂生な生活をすると
病院送りになる
という流れや傾向が
あることは否めません。
しかし私がゆる木で多くの
ママさん達からお話を聞いて、
その辺りの相関関係は
曖昧だなぁーと感じます。
万全の体勢で臨んだママさんが
大量出血した、という一方で
お菓子大好き宵っ張り、特に
妊娠期に気をつけてませーん
というママさんがスルッと
出産していたり…
今回の私もその一員ですネ、笑
万全の体勢で臨んで
最終的に帝王切開でしたもの。
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「自然なお産」からさらにもう一歩「いいお産」「安産」とは何か?
これは出産前に受講した
助産院での出産講座で
助産師の先生がおっしゃっていた
ことが思い返されます。
「自宅希望だった産婦さんが
最終的に病院へ送られて、
帝王切開で出産されました。
出産後のアンケートで
『ご自身のお産は…
安産 普通 難産 だった』の
項目で安産に○がついてたんです。
そのママさんは『子供も無事に
生まれてとってもいいお産だった』
とおっしゃったのです。
助産師の固定概念でその人個人の
お産を評価してはいけないと
思いました」
私も、帝王切開を経験して
自分が難産だったか!?
と問われたら、
安産とまで言い切れませんが、
とってもいいお産だったと言えます。
今回の経験で
自然派、自然なお産、助産院
医療、命、選択、などなど
さらに色んな角度から出産に
ついて考えることができました。